12日、所属する文教経済予算審査委員会が開催され、経済観光部、農林水産部、教育委員会の24年度予算について審査した。
農業の先行きが見えにくい中で、農家は新しいことにチャレンジをし、一歩を踏み出すことに躊躇し、市の農業予算も23年度かなり減額補正された。
つまり、予算が余った。
しかし今、有機農業には、夢をかけチャレンジしようとしている若い人が増えている。
時代のニーズを先取りしたチャレンジャーだが、リスクもある。
その夢とリスクに鳥取市としてどう支援するかが、今、求められている。
24年度予算にそれが見えない。
鳥取市は県や他の市町村に先駆けて、有機栽培農家に堆肥購入費の助成などかなりの支援をしてきたが、その状況から脱していない。
点の存在の有機栽培農家を面にし、「鳥取市の有機農業ここにあり」の存在にすることが必要ではないかと提言するが、「有機栽培は消費者の理解が得られず、販路や価格の問題があって……」。「有機栽培農家は個性的な人が多く、組織化に協力が得られない」など腰がひけている。
そういいながらも、販路の問題などアンケートをとって、問題を解決しようと思っていると、少し動きもみられる。
生産者の意向を把握するのも勿論大事だが、市として積極的に問題点と方針を持っていなければ前には進まない。
大きな一歩を踏み出すべき時だと要望した。
24年度の動きを注視したい