もてなしの心

「砂の美術館」が入館者が3万人を突破し、好調だという。

私は大金をかけ、砂像を建物の中にいれることには反対した。

雄大な鳥取砂丘に、年に何回か砂像を展示し、観光の目玉にすることはやぶさかでない。

しかし、風雨で砂像が壊れたり、観光客が濡れたりする事の無いよう建物が必要と合併特例債をつかって、建設された。

建設されてしまった以上、沢山の観光客が入館されている今、それを維持、発展させることが大切だ。

今議会に、施設の改修経費が補正予算であげられている。

4月にオープンして2度目だ。

お客さんに対して不便なところや危険な所があれば、改修するのは当然だが、最初の改修計画を聞いて、驚いた。

砂像展示場の段差部分が階段だけで、車いすやベビーカーのお客さんのために、スロープが必要と言うものだったからだ。

今の時代何を考えて設計されたのだろうか。

そして、もう一か所、二階から下の砂像を眺められるようにしてあるが、危険防止に格子の柵がめぐらせてある。

ここも車いすや子どもさんは、視線の高さと格子の幅が狭いため下の砂像が見えないとのことで、一部強化ガラスにするというもの。

これも十分予想のつくもの。

様々な入館者の何を考えて設計されたのだろうか。

砂像さえ珍しく、素晴らしければ満足してもらえるというものではなく、トータルでだ。

あらゆる所にもてなしの心がひつようだ。

今回の改修は、2階回廊の手摺改修、エレベーター階層表示改修、チケットもぎり所の新設。

2〜3年は、盛況だったが……と言う施設は山ほどある。

いくら世界で初めての「砂の美術館」とはいえ、もてなしの心は、いくらあってもよい。

裏庭に咲いていた「玉のかんざし」。香しい匂いが玄関いっぱい。

 

 

 

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